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リテンションの対象
(出典 山本寛研究室ホーム )
🔷「誰を引き留めるべきか?」リテンション対象の考え方
🟦 1. リテンションは「誰のため」に行うのか?
すべての社員が対象なのでしょうか?
それとも特定の社員だけが対象なのでしょうか?
リテンションの効果は、「誰が辞め、誰が残るか」によって大きく変わります。
したがって、「誰に力を注ぐべきか」は重要な判断ポイントです。
🟦 2. 対象とすべき社員とは?
次のような社員は、リテンションの重要な対象となります。
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✅ 高い成果を上げる社員(ハイパフォーマー)
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✅ 入社前の内定者(辞退防止の観点から)
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✅ 部署内の雰囲気を支えるムードメーカー(業績以外の貢献)
🟦 3. モデル①:シャンパンタワーモデル
グラスを積み重ねたタワーの一番上にシャンパンを注ぐと、下の段にも自然にシャンパンが流れます。
このモデルでは、最初は一部の層を対象にしても、最終的には全社員がリテンションの対象になることを意味します。
実際、多くの企業では「全社員向けの制度」になりがちです。
🟦 4. モデル②:レーザービームモデル
レーザービームのように、一部の社員に絞ってピンポイントでリテンションを行うモデルです。
対象者の選定や施策が絞られるため、コスト効率は高くなります。
🟦 5. 実態は「シャンパン型」が多数派
現実には、評価制度・福利厚生・人事施策など、多くの人事制度は全社員を対象にして設計されています。
そのため、理想はレーザービームモデルでも、実際はシャンパンタワーモデルが主流となっているのが現状です。
まとめ:「対象の見極め」がリテンションの第一歩
限られた経営資源の中でリテンションを行うには、「誰を引き留めたいのか」という視点が欠かせません。
コストと影響のバランスを考えながら、モデル選択と施策の検討を行いましょう。
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